No.259 労働安全衛生マネジメントシステム    その5:危険源とリスク

ITコラム
2018年7月25日

 

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

 

[危険源:hazard]は、「負傷・疾病を引き起こす潜在的要素」のことで、「危害又は危険な状況を引き起こす可能性のある原因、並びに負傷及び疾病につながる“ばく露”の可能性のある状況を含む」とある。この『ばく露:exposure』は疫学用語で、危険な状態に身をさらすという意味。典型的な例としては、東日本大震災の福島原発事故。あれは爆発の被より被、放射能汚染による“ばく露”による被害が深刻だ。このように、労働安全衛生では化学物質、細菌などによる汚染を含め、危険源を特定しなけれなならない。[リスク:risk]は、「不確かさ。あるべき方向性・好ましい方向からの逸脱、また、情報・理解又は知識に部分的にでも不備な状態」とある。

労働安全衛生は、例えば“高所作業”という[危険源]から、“墜落”という[リスク]を特定することで、“手摺り・命綱”などの[管理策]を講ずるが、この場合、事故の“起こりやすさ”[発生の度合い]を配慮する必要がある。この“リスク管理”は、品質・環境・情報・食品など、全てのマネジメントシステムの基本的な枠組みとなっている。来週も、条項のポイントについて…

 

リスク管理:独身男性のほうが結婚した男より、女性についてよく知っている(リスクの認識)。だからこそ、彼らは独身者なのだ(リスク回避)…