No.258 労働安全衛生マネジメントシステム その4:各条項のポイント
ITコラム
2018年7月18日
ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~
ISO労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001:2018)の第3項に用語および定義がある。ここに、情報セキュリティーマネジメントシステムにも登場する[インシデント]という言葉が登場している。JIS規格として検討中の原文を引用すると…
結果として負傷及び疾病を生じた又は生じ得た、労働に起因する又は労働の過程での出来事。
注記1:負傷及び疾病が生じたインシデントを“事故;accident”と呼ぶこともある。
注記2:負傷及び疾病は発生していないが、発生する可能性があるインシデントは“ニアミス;near-miss”、“ヒヤリ・ハット;near-hit”又は“危機一髪;close call”と呼ぶこともある。
注記3:一件のインシデントに関して一つ又は二つ以上の不適合が存在することがあり得るが、インシデントは不適合が全くない場合でも発生することがあり得る。
この注記3のように、労働災害は“定めたルールを遵守していたにも拘らず、事故の発生はありうる”としている。先日の中国地方の災害が、これにあたるのだろうか。労働災害発生時の緊急対応策の設定及び、周知のための教育・訓練の重要性に繋がってくるのだろう。
来週も、条項のポイントについて…
災害知識:災害時、避難所へ同行できるペットは「犬・猫・小型齧歯類(兎等)・小鳥」、できないのは「は虫類など」、ただし、他の避難者の迷惑にならないように…