No.257 労働安全衛生マネジメントシステム その3:構造
ITコラム
2018年7月11日
ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~
本年3月にリリースされたISO労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001:2018)、これの日本語版(いわゆるJIS)は、秋頃発表される。
規格の枠組みは、2013年にリリースされた情報セキュリティ(ISO27001:2013)、2015年の品質(ISO9001:2015)・環境マネジメントシステム(ISO14001:2015)、これらの条項配列と整合されており、これで全ての組織に必要なマネジメントシステム4種の規格条項(構造)が、整合が図られたことになる。
このことは、組織運営にとって不可欠な要素である、品質(業務の質)・環境(汚染防止・効率化)・安全衛生(ケアを含む)・情報(組織・顧客・関係者の個人情報などの適正管理)、これらのマネジメントを統合して運用するのにとても都合の良い構造になってきたということだ。ISOの認証取得に関わらず、この手法を採用することで組織業務の効率性・確実性・安全性をさらに高めていくことができるのだろう。
これらの規格の条項は、1項:適用範囲、2項:引用規格、3項:用語の定義、そして、マネジメントシステムの本題に入り、4項:組織の状況、5項:リーダーシップ及び人々の参加、6項:計画、7項:支援(物的・人的資源)、8項:運用(実現)、9項:評価(チェック)、10項:改善へと繋がっている。来週は、条項のポイントについて…
小咄:社長A「君のオフィスではどれくらいの人が働いているんだい?」社長B「ん…半分くらいかな」