No.254 仮想通貨その3
ITコラム
2018年6月20日
ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~
コンピュータの演算速度が発達し、ネットインフラの充実によって仮想通貨は誕生した。なかでも、2009年年にサトシ・ナカモト(正体不明)の論文に基づいて運用を開始したビットコインは圧巻だ。彼の理論による[分散型管理:ブロックチェーン方式]の権利を得るためのマイニング(発掘)報酬の総発行量は、現在1680万BTC(ビットコインの単位)にのぼり、発行上限量2,100万BTCの80%に達しており、残るは420万BTC(20%)となっている。
当初のマイニング手数料は50BTC、この額は4年ごとに半減する仕組みで、2度の半減期を迎えた2017年には当初の25%、12.5BTCとなっている。発行可能残高が少なくなるにつれBTC相場は高まることから、時価額は確保できるというわけだ。ちなみに2009年発行直後は、1万BTCで配達ピザ2枚を買ったというエピソードが有名だ。
時価額は2011年に1,500円、2013年6月に4,700円、同年10月に13,300円、12月に123,000とまさにウナギのぼり、その直後、中国の禁止措置、最大の取引所Mt.Goxがハッカーの攻撃を受け破綻し急落、その後徐々に回復し、2017年に110,986円となっている。
総発行量が上限の2100万BTCに到達するのは2140年、100年以上も先の話だが、さて、どうなるのか、世界中の思惑(欲望)がうごめいている… 来週から、ISO労働安全衛生45001について。
諺:お金にまつわる三編
・「お金で尊いものは買えない」という奴こそ、貧乏を経験したことのない何よりの証拠だ。
・「貧困は恥ではない」という言葉は誰もが口にしながら、誰もが納得していない言葉だ。
・お金は世界に君臨する神であり、時として悪魔でもある。