後継者=127万社
ASCAの独り言
2018年4月2日
独り言:毎年3万件、これは後継者不足によって、廃業や休業、解散に陥ってしまった組織の数だ。技術・ノウハウの継承をどうしていけばよいか問題である…。
経産省によるとこの20年で中小企業における経営者の年齢分布が47歳から66歳へ高齢化している。あと数年で数十万人の「団塊の世代」の経営者が引退時期となり、しかも競争力の源泉が『経営者』自身であることが多く、中小企業の経営を引き継ぐのは簡単ではない事態となっている。また、少子化や認識の薄れもあり、後継ぎの目途が立たない組織は多い。
2025年には650万人分の雇用と22兆円分の国内総生産(GDP)が失われる可能性があるとの試算が出ている。その背景には経営者が60歳を超え、後継者が決まっていない中小企業が国内組織の3分の1にあたる127万社に達している状況があり、その半分は黒字とされている。組織の知識をどうにか承継していただきたい。