認識

ASCAの独り言
2018年1月16日

独り言:22日に召集される通常国会に道路交通法の改正法案が提出される。中身は、携帯電話(スマーフォン)などを操作して交通の危険を生じさせた場合の罰則について、現状の「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に引き上げる。また、軽微な交通違反を犯した際に、反則金を納付すれば刑事訴追されない交通反則通告制度の対象から除外し、さらには直接交通の危険を生じない場合でも、現状の「5万円以下の罰金」から「6月以下の懲役または10万円以下の罰金」に厳罰化するとの事だ。今では携帯電話(スマーフォン)などは誰もが持っている。運転免許も18歳を過ぎれば大抵、取得できる。ということは誰しもがこの違反を起こす要素があるわけだ。背景には、運転中の携帯電話(スマーフォン)使用の取り締まり件数は毎年約100万件規模で推移し、28年度では全体の交通取り締まり件数の約14%に上った。内閣府の調査でも、「ながら運転」の経験がある人は13%に上るとの事で、早急な対策が必要との事で今回の改正へとつながっている。ISOの要求事項に「認識」という言葉がある。その中に「決められたルールを守らないと、どんな問題が起こるか.。」を正しく認識してもらうために周知、訓練、指導などを行ってください。とあるが、まさにこの事が含まれると思われる。単純に厳罰化といっても「なんでなの?」と考える人がいるかもしれない。運転中の携帯電話(スマーフォン)使用によって、痛ましい事故が全国のどこかで必ず起こっていて、長く辛い生活が被害者は勿論のこと加害者にも必ず待っていることをしっかりと周知する必要で、免許の更新時だけ「痛ましい事故」「体験談」を眺め、聞くだけではそれ相応の効果しか生まれないと思ってしまう。