No.262 中国のIT事情  その2: 中国のIT戦略

ITコラム
2018年8月15日

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

 1993年、中国は「金字工程」という12項目の情報管理国家戦略を立て、素早く実行に移している。具体的には、電子貨幣、経済、貿易、財政、農業、税収、水利、計量監督などに併せて、公安情報の管理を目的とした[金盾:きんじゅん]もこの一つだ。この[金盾]は別名「サイバー万里の長城」と称されている。管理のテーマは、中国政府から見たインターネット政治的有害サイトの徹底ブロック、殆どの国民の個人情報、ネットへのアクセス(access:接近、接触)情報、出入国管理、指紋データ、音声・映像・顔画像などのパターン認識、電子メールや電話の傍受、身分証明カード情報などの収集管理、これは在中外国人にも及んでいるという。

検閲で重要となってくる仕組みに『ロボット型サーチエンジン』がある。例えば、“人権”という表現を含む“メール文面”を自動的に、片っ端から探し出し、直ちにアクセスを遮断する。

この金盾計画の開発予算は、なんと800億円を超えるらしい。しかも、このシステムの開発・にはアメリカ国家安全保障局と関係の深い、シスコ・モトローラ・オラクル・マカフィー・マイクロソフトなど、多くの西側企業も関わっている。ここに欧米民族の凄まじい商魂もみえる。

来週は、中国のIT技術…

矛盾:高校野球の監督、練習に喝!「お前達、試合のつもりで真剣にやれ!」、そして試合では「みんな、練習のつもりで気楽にやれ…」