No.261 中国のIT事情  その1: 中国のインタネット検閲

ITコラム
2018年8月8日

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

ご承知の通り、インターネット(以降:ネット)は1960年代から大学・企業などの研究機関がデータ情報をやり取りするために始まっている。初期のネットワークは、情報を数珠つなぎ状の中継基地で転送するバケツリレー方式であったが、途中の基地が故障すると情報伝達が遮断されるという障害が発生していた。1991年には商用化を前提とした亀の甲羅状の通信網が開発され、1993年、米国大統領ビル・クリントンが提唱した『情報スーパー・ハイウェイ構想』を受けて、ネットワーク網が急激に発達し、以降、ネットの隆盛につながった。

このネット、普通の国ではフリーであるが、中華人民共和国(以下:中国)では法律によって検閲されている。中国のネット制限は『見せない規制と検閲』、この両方が一対となっており、検閲は中国政府だけでなく、商社、特定の団体なども実施している。検閲者はインターネット・ポリスと称され、その数3万人以上、日本の警察官29万人余の1割強にあたる。検閲は、「親日・汚職・不正」に関する書込みがあると数分で削除れ、また、海外との通信、政治犯に対する嘆願、不正改革の要請などは起訴される。来週は、中国のプロバイダー事情

問:TV水戸黄門の視聴率が根強い理由は? 答:とりあえず、見とこうもん…、これは冷える