No.260 労働安全衛生マネジメントシステム その6:関わる全ての人々の参加

ITコラム
2018年8月1日

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

ISO労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001:2018)の発行により、労働安全の国際的な枠組みとして先行していたOHSAS:18001(Occupational Health and Safety Assessment Series)は、2021年に失効することが決まった。

一方、ILO(国際労働機関)が制定している業種別ガイドラインに沿って、「建設業労働災害防止協会」が、建設事業者に向けたガイドラインCOHSMS(Construction Occupational Health & Safety Management System)は、ISO45001の登場を受けて、本年4月に『NEW COHSMS』としてバージョンをアップした。

この『NEW COHSMS』は、建設業の特性を踏まえて必要な安全衛生管理の仕組みを示したものでプロジェクト主体となっており、ISOのPDCAの枠組みの上に、「工事安全日誌」の策定など、より具体的な内容を織り込んでいる。建設業に限らず現業部門を持つ事業体が、参考にすべきガイドラインと言える。

これら労働安全衛生に関するマネジメントシステムの大きな特徴は、“全員参加の原則”。単に現場労働者だけを対象とするのではなく、メンタルヘルスケアなど、事務職を含めた“関わる全ての人々の参加”がキーワードとなっている。来週は、IT事業、中国の台頭…

小噺:「旦那様、旦那様、起きて下さいませ!睡眠薬を飲む時間です…」